「止まったとしても、お前は、撃つ。

そうだろう?」



紅耀が、

言いながら、

少年の立ちふさがる場所に、

一歩、

近づく。



「撃ったとしても、

まあ、俺は構わないがな、

……やめておけ」



一歩ずつ近づきながら、

彼は言う。



「無駄だ」