「晴兄ちゃん、あつぅい!」

大きな声で驚いたように言う雪乃に、晴興は、思わず、顔をしかめた。

そんなことを言えば、志津を必要以上に心配させてしまうではないか。

「まあ、大変……!」

志津が、晴興の枕元に膝をつく。

湯気を立てている粥を脇に置くと、彼女は心配そうに晴興の顔を覗き込んだ。