「…………!」

ばくん、と、大きく、心臓が跳ねる。

だが、同時に、脳裏に響く、本能の声。

その声は、強い確信を持って、彼女は敵ではない、と、そう、告げていた。

彼女に敵意をもってはいけない、と。