「晴興さんのお気持ちは……、

そうおっしゃってくださることは、

嬉しいのです。

ですが……けれど……」



晴興は、唇を、かんだ。



自分は、

志津に、

弟のようにしか、

見られていない。


そんなことは、

知っている。