中の便箋を開くと、『光さんへ』という文字が目に入った。



ソファに腰をかけ、私はそれを何度も読んだ。



読み終えた後は、それを封筒に戻して、梨を1つ手にとってみた。




そして、私の夏が終わったことを静かに受け止めた。




後でナツに連絡をしよう、そう心に決めながら。