呼び出し音が一瞬鳴った後、すぐに正彦は出た。


「よぉ、光」



久々に聞く声に、胸が締め付けられた。


「どうしたの~?」


思ってもいないくらい明るく言ってしまう。


「お、機嫌いいじゃん」

正彦も楽しそうな声になる。



「…久しぶりだね。元気してた?」


「いや~、なんかお前怒らせたかなぁって、かなりブルーだったよ」


なんてこと。
正彦も気にしていたんだ。