空は少し拗ねていた。 「俺は嬉しかったよ」 「なんで!?」 「そんなに俺のこと想ってくれてたんだなぁって!」 「な!」 空の顔はどんどん赤くなって、ゆでダコみたいになっていた。 そんな彼女が愛しくてたまらない。 「俺も好きだよ」 いつもなら恥ずかしくて言えない言葉も、空のためなら何度だって言える。 いや、空だから言えるんだ。 「私も……大好きだよ」