ゆうSide


俺は、恵美華が、やっぱ好きだ・・・。



俺を本当は、見てほしいよ?




でもおまえが、いつも瞳にうつしてたのは、おまえの兄貴だもんな・・・。



『恵美華・・・・。俺にしとけよ・・・・。』




俺の2度目の告白。



でもそんな俺に、あいつは、「お兄ちゃんじゃなきゃいやだ!」だぜ?



すげーよな・・・。



恵美華の兄貴って。


どんなに離れてても愛されてる・・・。



あれから、3年、電話もメールもなんにもなしだぞ?



本当すげーよ・・・。



そして、夜の空に向かって、ポツリと呟いた。



『あ〜あ!本当、かなわねーよッ!』




彼の言葉は、むなしく、空に届いた。