苦しくて、頭がぼーっとする。 でも、そんな、苦しさが、快感なんだ。 10分くらいして、やっとあたしの、唇は解放された。 お兄ちゃんを見ると、すごい辛そうな顔をしてた。 『無理矢理して、ごめん…。俺、サイテーだな……』 「サイテーなんかじゃないよ。」 『ごめん……。ごめん恵美華…。』 お兄ちゃんは、それから、何度も何度もあたしに向かって謝った。