いつも持ってる沢北さんのギター。
それわ時々、アコースティックだったり、エレキだったり、曲によって変わる。
一度だけ借りて、遊びで弾いてみたことがあるけど、弦に指がとどかなかったりして、難しかった。
だけど、首にかけて歌う沢北さんが、少し羨ましかったりもした。
「美香ちゃん、みてみて!」
沢北さんの家で2人で、曲作りをしていると、煮詰まったと言って、音楽雑誌を広げた。
そして数分後、何かを見つけたらしく、あたしにも見るようにせかした。
「ん、何ですか?」
「ほらこれこれ。」
指さすのわ、赤とか黄色とか、かわいらしい、でもカッコいいギターが載っていた。
だからなんですか、と言うようにあたしわ、笑って見せた。
「いや、これ、今度発売された、女の子専用のギター!」
「女の子専用?」