「♪~ふ~ん、ふふ~ん」
リステンダーズ
あたしわあれから、まるで何かに取り付かれたように、○タヤに走っていった。
そして、まだランキングにわ登場していない、リステンダーズの、アルバム、シングル、ライブDVDを2つずつ、手にもち、レジへ向かった。
それから、一週間。
毎日聞いて、毎日歌って、いつのまにか、リステンダーズヲタクになっていた。
今だってそう、校則のゆるい中学校だが、一応ウォークマンわ不要物とみなされるもの。
だけどあたしわそんなの関係なしに、イヤホンをつけて、一番好きなアルバムを聞いて、鼻歌も一緒に歌ってなんかしてる。
「みーか!!」
「っと、みさきっ!!」
イヤホンをはずされ、やっとみさきがあたしを呼んでいたのに気づいた。
「もお~、また聞いてたんでしょ!なんとかーズ!!」
「なんとかーズじゃない!!!リステンダーズだってば!!!!」
「あぁ、ハイハイ、てかそんなに良い曲なの?」
「だから、そうだって!!」
「ん、じゃあ、聞かしてよ!」
そう言って、イヤホンを自分の耳につけようとするみさき。
「っだめ!!聞かないで!!!」
それを必死で阻止するあたし。