「あぁ、本当わそうだったんだけど、なんか、今日わ美香と話したいって言われてさ。」


みさき…

みさきわちゃんとあたしのこと分かっててくれていたんだ。
あたしわ、背中押されたら突き進めるって分かっててくれてたんだ…

あたしもみさきの考えてることなら大体分かるって思っていたけど、それわ…あたしだけじゃなくて、みさきも考えてること分かっててくれていたんだ。

思わず顔がほころぶ。

親友から心友に変わった気がした。



「ところで、ここ男子校なんだけど、誰かに沢北にでも用あんの?

っあ!もしかして…、あの事とかで?」


あの事とわ、きっとあの事。
何気に園田くんも心配して、みさきに言ってるんだもんなぁー。その場にいた人だし、教えたほうがいいよね。


「あ、はい。今日返事しようと思いまして…。」


「そっかぁ、んじゃあ俺、呼んだげる。まだ教室にいたはずだし。」


「えっ?いいんですか??」



「うん、全然。俺一応涼の友達だし。」


ニカッと笑った園田くん、さわやかで良い人。よかった、ちょうど会えて。これであたしがメールする必要もおかげで無くなった。