運命だ――


冗談なんかじゃない、本気でそう思った。



「リステンダーズだぁぁぁぁ!!!!!」

そう叫ばれた時、もうすでに運命をかんじた。

だって、タカシがドタキャンして、急に誘われた合コン。
いきたくわ無かったけど、最近カラオケいってなかったし、そう思って行くことにした。

そんであの叫びよう。

だって、リステンダーズ知ってる人わあんまり、俺の周りにわいない。
なのに、俺がリステンダーズを歌おうってしてだけなのに、あんだけ叫ぶってことわ、絶対リステンダーズの曲を聴いて、俺とおんなじように感じたってことだと思う。





歌いだした瞬間、鳥肌がたった。



嘘みたいに気持ちよく歌えた。

向こうもそう思えたようで、笑顔で俺の相像をはるかに超える歌唱力で歌ってくれた。



だから、



決めた。



一緒に、このさきずっとみんなに感動を与えていきたいと――。