「すごかったですね」

平田が言う。


「たくましいお婆さんですね」

目黒さんがプリンを食べながら言った。


「ぉ、おいらにもプリンの茶色いところだけ食べさせてくれぇ」

オード卵はすっかり酔っ払っている。


「嫌ですよ!オード卵さんは蓋の裏でも舐めててください!」

目黒さんは厳しく言った。

「このぉ!けちでぶ!」


「なんですって!?」


「ほらっ!とりあえず、犯人が見つかって良かったよね」

私は言った。


「僕達のほうも、早く吉川ヨシオ君が見つかると良いですね」

平田が言う。


「とりあえず、オード卵の家に行こうか」


「そうですね。ここにいると蚊に刺されますしね」




私達は歩きだした。