私は無言でため息をついた。




私は、絵がものすごく下手なのた。



「痩せたパンダが放火の犯人だったとはな」


婆が言う。



「ごめん。お婆さん。私、絵が苦手なの」


「そうか……。じゃあ仕方ないなぁ」


「力になれなくてごめん」


「痩せた釣り目の若者なんて、いくらでもいるからなあ」


「あ」


私はあることを思い出した。


「婆、ちょっと待ってて!」


私はダッシュで平田のもとに向かった。