「土曜…話しただろ?」

「うん。」

「あの話、…全部忘れて。」

え…?

「忘れるって…?」

「俺、なんとも思ってないから。もう…」

「あの話で言ったこと、全部もう違うって言いたいの?」

「うん…。半端な気持ちで付き合ってるのは…嫌だから。」

じゃあもう期待するものも全部なくなっちゃうの?

土曜日にはまだ好きだって言ってたじゃん…

でも裕也がいるからって…

そんなに気持ちって変わるものなの?

変わらせることのできるものなの?

「…そっか。」

翔は俯いた。

悲しそうな顔をしている。

そんな表情しないでよ…

逆でしょ?

あたしが泣きたいくらいだよ