「今になって、土曜のこと取り戻せるわけでもないし、絵美と翔を別れさせることだってできない。」

「…うん。」

わかってる。

でもこれ以上翔と、絵美を見ているのがつらい。

「俺も、翔に言ってみる。」

「言うって、何を??」

大友は少し笑った。

「まだお前のこと、好きかもしれないだろ?俺は…どっちかって言うとお前と翔が付き合ってたほうがいいと思うんだよな。」

大友は言った。

ありがとう大友…。

でも、無理やり…

別れさせたいわけじゃない。

「どうした?」

「いや…、あたしは翔が好きだけど、翔は絵美が好きだったり絵美を好きになろうとしてるんだったら邪魔しないであげて…。そしたらあたしもあきらめるから。」

無理やりなんてしたくない。

誰かが一人でも嫌な気持ちになってしまうんなら

あたしはそんな恋愛したくない。