「ちょっと…、悩んじゃって。」

心配されるのって…

なんかやだな。

「翔の…ことだろ?」

大友もわかってたんだ…

「まあ…」

「なんか、あったのか?良いかなんて分からないけどアドバイスくらいならできるし、俺に話してよ…」

ここまであたしと翔を心配してくれている大友に隠しているのは嫌だった。

残り少ない授業時間だったけど、あたしは大友にあったことを全て話した。

2年の冬のこと。

春のこと。

試合の日のこと。

土手で話したこと。

全て言った。

でも大友は翔から裕也に流れたことに何も言わなかったし、さっき別れたことにも何も言わなかった。

ただ話を聞いてくれて

これからどうするかを一緒になって考えてくれた。