学校へ行く道を一人とぼとぼ歩いた。

何度も涙が出そうになった。

でも、なんとかこらえた。

自分のことを考えるだけで…

それだけで涙が出そうになった。

「あたし…こんなに弱かったっけ?」

誰も聞いてくれない。

それがまたさびしい。

あたしはあたしの必要としてる人に必要としてほしいだけ。

翔や…ママ。

全部あたしが自分から遠ざけた…

ひどいこと言って…

学校の校門についた。

目の前には…

見慣れた背中…

…翔。

こんなに早く会うなんて思わなかった。