「なにこんなとこで寝てんだよ!風邪引くぞ!」

翔!?

あたしは飛び起きた。

「あ…寝てたんだ」

「俺が気づいてよかったな。」

「翔…?」

ほんものだ…。

「なんだよ、俺だよ?どうしたんだよ。まだ寝ぼけてんのか?」

起こしてくれたんだ…?

「あ!あたし…翔待ってたの!」

「え…?俺?」

「そう!お疲れ…って言いたくて…。あと…」

「ん?」

「おめで…とう」

翔は優しく笑った。

「うん…」