裕也も行っちゃったし、試合が始まるわけじゃないし…

「ミホ!」

へ?

後ろを振り向くとそこには翔がいた。

「やっぱ、見に着たんだ。」

「どうして場所分かったの?」

翔は恥ずかしそうに笑った。

「だってここ便所の裏だからさ…」

「うそ!」

表側の表示を見てみるとトイレのマークがついていた。

この柱の裏ってトイレだったんだ…

「翔!裕也が友春くん探しに行っちゃった!」

「え…?裕也が?てか、ミホは裕也と一緒に来てたわけ?」

「あ…朝偶然会って…」

「そっか。裕也に任せるしかないな。」

翔は遠くを見ていた。

どうか…裕也が間に合いますように…。