「え…?裕也はあたしのこと好きなの?」
「好き。だから前翔に聞いただろ?中2の冬…」
あ…、あのときのか。
「俺はそのころからお前のこと気になってたから翔に聞いたんだ。お前らなんか、仲良かったし。」
翔にあのこと聞いたのって裕也だったんだ!
…それで翔にあの事言われて傷ついたんだよね〜
おもいだしたくね〜
「お前いて、びびったし、なんかそれから翔とお前気まずくなっちゃってて俺悪いことしたなって思ってさ…」
裕也…
うちらのこと気にしてくれてたの?
「そうだったんだ…」
裕也の表情は曇っていった。
あたしと翔が気まずくなったのを自分のせいだと思ってるんだ…
そうなら大きな間違いが…!!!
「けじめつけるのと、謝るために今日言ったんだ。」
裕也なりに考えてくれたんだ…
じゃあ、あたし、嘘ついちゃってるじゃん!
あたしが翔を好きじゃないから
裕也はあたしが好きって言ったわけであって
あたしが翔を好きなら
裕也はこのことを言わなかったわけだし…
あー!
うそついちゃってるよ〜
「あ、あの…」
とりあえず否定しなきゃ
裕也に悪いことしちゃったよ
こんなことになると思わなかったし…
「俺、本気だから。」
今さら言いにくい…
翔が好きなんて…。