翔は明るかったけど

部活の事情はそんな明るいものじゃなかった。

前日だって言うのに友春くんは部活に出ていなかったし、みんなに声をかけているのは翔だけだった。

こんなんで明日…平気なのかよ?

なんでみんなもっと翔に協力しようとしないの?

あんなに頑張ってんじゃん。

「あ、ミホじゃん。どうした?」

話しかけてきたのは裕也だった。

「いや、翔がんばってるな〜って。」

「あぁ。相当つらいと思うけどな。」

やっぱ誰から見てもそうなのかな…?

「翔あんなに頑張ってるのにね。」

あんなに一人で…

「お前は、翔に対してなんか一生懸命だよな。」

裕也の意外な言葉にあたしは驚いた。

あたしが翔に対して一生懸命?

「どういう意味?」

「好きなんだろ?」

ばれてる!?

え?

なんでわかったの?

またなんか行動とかにでてた?