わ…ひど

いくらなんでも言いすぎじゃない?

呆然としている翔を見ながら友春くんは歩き出した。

翔は何も言わなかった。

ただ悔しそうに手を握りしめていた。

これじゃ翔がかわいそう…

三年間頑張ってきたのに…

実力だって十分あるのに…

「翔!」

あたしはすぐさま翔のに駆け寄った。

「聞いてた?」

「あ…うん。」

「俺は大丈夫だから。そんな顔すんな。」

なんか、これじゃ逆に気使わせちゃってる…

「なんかあるなら言って!なんでも聞くし…うちら、…その、あたしは翔の…」

「…友達だろ?そうだな、ミホは一番の友達だ!ありがとな。」

…って、まいいか。

さっきよりは元気になったみたいだし…。