「うまいもんはうまいよ。でも中学には通用しないと思うんだな。背丈もあんま大きくないし…」

翔は苦笑いしている。

でも、試合を前日にそんなことはもう言ってられなかった。

「そのこに言ったほうがいいんじゃない?」

「そうなんだけどさ、聞くようなやつじゃないんだよ。」

かなり、大変じゃない?

サッカーだし、パス大切だと思うし。

団体プレーじゃん?

「大変じゃん…。」

「あぁ。」

翔は立ち上がって廊下に出て行ってしまった。

…あれ?

なんか、まずいこと言ったかな?

翔、怒ってる?