「俺は…どうしたらいい?」
翔はうつむいた。
「翔は絵美が好きなんでしょ…?」
あたしは言った。
「よく…わからなくなってきた。」
本当に言ってるの?
「翔の、気持ちだからあたしは何もできない。」
このまま今の状況で
告白して付き合えたとしても
あたしは多分無理だ。
翔の心の中があやふやなら
中途半端なら
そんな翔とは付き合えない。
「…」
「俺…絵美のこと好きなはずなのに、ミホが心から離れない。」
中途半端じゃん…
あたし1人じゃないじゃん。
あたしだけを見てよ…
「あの日から、ずっとそうだった。片隅にいつもミホがいた。」
今は嬉しくない。
あたしは片隅にいただけで
全部じゃない。