「俺、トイレ行って来る」

裕也が立ち上がった。

「じゃー俺も!」

大友もそれに続いた。

「あ…俺…も」

翔も言った。

「ミホが1人になるからお前いてやって。やばいやばいもれる!!」

裕也と大友はそそくさと外に出て行った。

「なぁ」

「…え?」

そのときだった

『ドン』

一つの花火が上がった。

外の歓声がこっちにまで聞こえてきた。

「わぁ。」

「…ミホ。」

「あ、ごめん…なに?」

翔は悲しそうな顔をした。

「絵美がさ、お前のこと悪く言ってたから俺言ったんだ、やめろって」

絵美…が?

あたしのことを?

「そうなの…?」

「あいつ、怒ってさ別れようって。」

「絵美から言ったの…?」

「うん…」