「もっと、喜べよ~!」

喜べって

翔の事聞いた時は嬉しかったけどさぁ…

「う~ん」

やっぱ、びみょうだ…

「あ!あれじゃね!?」

「ほんとだ!」

あたし達は入り口まで走った。

「これは、織姫さんようこそ特別展望台に!」

迎えてくれたのは司会の人だった。

「ありがとうございます!」

「お連れ様は他にいらっしゃいますか?」

「あと…1」

「あと2、3人います!」

「そうですか。分かりました。それではどうぞ。」

大友…?

裕也はともかく

あと誰がくるの?

あたしは疑問に思ったまま展望席に座った。

大きな窓から外の川が見える。

もうすぐ始まるんだ…