「そろそろ、時間じゃないのか?」

携帯の画面を見た。

「ホントだ!いこっか!」

「俺、ちょっと遅れていくから先行ってて。」

裕也はそういって一人どこかへ行ってしまった。

「大友、先行こう?」

「おっけ!」

あたしたちは展望台へ歩き始めた。

「翔さ、お前のスピーチ聞いて顔真っ赤になってたぞ?」

「え!?」

翔が顔赤くしてたの!?

「あいつなりに嬉しかったんじゃないのか?」

大友は笑った。

「そうかな??」

喜んでいいのかな??

「でも、その横で絵美がめっちゃ怖い顔してたぞ。」

あー

そうだよね…

自分の彼氏がそんなんだったら怒るよね…

なんかけっこう気分下がった感じだ…