二次審査が始まった

あたしの好きな人のこと....

あたしの好きな人…翔。

「翔に対して思ってること、全部いいな。」

裕也が最後に言った。

「全部言ってスッキリしろよ。ここまで来たんだから嘘はつけないだろ?」

好きな人のこと

ちゃんと

言うんだ。

それから一歩前に進めるかもしれない。

選手権のためでもあるけど

なにより自分のためになるはずだ。

順番は次々とやってくる

そのときだった

「ねえ」

後を振り向くとそこには絵美が居た

「え...?」

「翔のこと言うんでしょ....?」

うわ.....気まずい

私はあやふやに下を向いた

「ふん。ま、いっか。彼女は私だもん」

そう言い捨てると絵美は後に下がった。