「これではさんで巻けばいいの?」

「そうじゃね?」

大友はあたしの髪の毛をコテではさんだ。

「熱かったら言えよ?」

「わ…わかった。」

二人は黙々と髪の毛をいじる。

すごいな。

「なんか…すごいね。」

「うん。」

ってそれだけ!?

どんだけ集中してんだし…

あたしのためにやってくれてるのは嬉しいんだけど。

「よし!あとまとめて。裕也、そっちの髪持ってて。」

「おっけ。飾りこれでいい?」

「いいじゃん!」

「そこ、つけて。」

「「よし!できた!!!」」

二人が同時に言った。

「鏡!」

裕也があたしに鏡を見せた。

「すげ~だろ?さすが俺たち。」

大友が得意げに言う。

「さすが二人だね!」

あたしは思わず笑ってしまった。