「目、開けてみて。」

あたしはそっと目を開けた。

「お、いいじゃん!鏡鏡!!」

裕也は手鏡を開いてあたしに見せた。

ピンクのチーク

薄い淡い色のシャドウ

「わぁ。」

すごい

様になってっる。

「さっすが俺ら美術5だな!」

「おう!」

って裕也も5!?

「次、髪もやっちゃうか。」

「そうだな。」

裕也と大友は髪の毛を触り始めた。

「コテで巻けばいいよな。浴衣だったら横にダンゴで決まりだよな!」

「たしかに、可愛いかもな。」

二人は話し続ける。

「束づつまとめるといいって書いてある。」

「どんくらい?」

「こんくらいじゃん?」

二人とも…

真剣だし。