「なに?」

「浴衣、持ってる?」

「今、探してたんだけどないっぽい…」

「あ~まじか~。」

やっぱあったほうがよかった系?

「じゃあ俺んちにあるやつ着て!」

裕也の家にある浴衣?

「でも…なんかあるの?」

「浴衣の、コンテストがあってな、織姫選手権っていうんだけど。」

織姫って七夕の?

「でも、おかしくない?七夕もう過ぎてんじゃん。」

「いや、旧暦らしいよ今度の土曜、ちょうど旧暦の七夕なんだ。」

8月、7日か…

「まって!じゃあそれにあたしが出るの!?」

「そうそう、優勝するとそのツレ5人まで特等席でプラス飯もついて絶好にいい場所で花火が見れるんだ!」

やっぱ商品めあてか…

でももみくちゃにされて花火見るよりかはいいかもしれない。

「わかんないけど、出てみるよ。浴衣、いつ取りにいけばいい?」

「いつでも!」

「わかった。」

「おう!それじゃあな!」

裕也は電話を切った。

電話切るの、はやっ

なんか、二人似てきた!?