「…んじゃねえよ。」

よく聞き取れなかった。

「え?」

「とるんじゃねえよ!!」

絵美は叫んだ。

「嘘つくところが信じられねーんだよ!」

絵美はあたしを見た。

どうしよう

怒ってる

あたしに…

こんなに怒ってる。

絵美のこんな顔

始めてみた。

こわい…

「でも…本当に翔のことは知らなかったの!」

あたしは言った。

「なにが…好きだよ。」

絵美はうつむいた

「なんで…あたしじゃダメなの?」

涙が一粒こぼれた。

こんな絵美…見たことない。