「戻ってきたぞ~♪」
大友の能天気な声が聞こえる。
「お前、テンション高いな!」
笑う裕也の様子が伺える。
あたしは顔を上げられなかった。
泣いてるのがばれるからだった。
「ミホ~。よく待ってたなー!おつかれさん。俺、1時間話されたし~!!」
「俺のほうが後に始まったのに先に終わったからな!」
二人の笑い声も
全てないように思える。
「って…そういう雰囲気じゃなさそうだな。」
気づいたように二人は席をあたしの机に合わせた。
「…で、この短時間に何があったわけ?」
「翔と…話してたの。」
二人はため息をついた。
「やっぱそうか。」
ぜんぜん
ダメだ…
作り笑いすらできない。
「あ!そうだそうだ、さっきの続き…と」
大友が言う。