休み時間も終わり社会の歴史の授業だった。

授業…つまんない。

受験生なんてやめたい

ずっと2年のときみたいに遊んでいたい。

「第一次世界大戦が…」

先生の書く黒板の字をぼんやり見つめるだけ。

頭になんて入ってなかった。

眠くなってきたなぁ。

寝ちゃおっかな…

顔を伏せようとしたときだった。

パサッ

何かがノートに乗った。

びっくりしたぁ!

紙?

何十にも織り込んであるぼろぼろのメモ帳だった。

横から…?

飛んできた?

横って翔?

あたしは横を向いた

翔は口パクで

あ、

け、

て、

み、

ろ、

と言っている。

開けろ?

とりあえず紙を広げてみた。