「いないならいーや!じゃあねっ!」

「あ、うん。じゃあね!」

絵美はドアを閉めて部屋を出て行った。

「ふぅ。」

絵美…

やっぱ二人は仲いいんだよな…

こんな感じだと

毎日一緒に帰ってるんだろうな。

って、またあたしはマイナス方向に持ってちゃった…

マイナスに考えてもいいことないって分かってるんだけどな…

「もう、行った?」

後ろから声がした。

あたしはとっさに振り向いた。

そこにいたのは…机の下から顔を出す翔だった。

「翔…!!?」

なんで…

てか、いつからいたの??

「絵美、もう行っただろ?」

話すの…久しぶりだ。

「あ…うん。外、行った。」

「よかった~。」

翔は笑った。