ずっと好きだったアイツ。

アイツの気持ちを知ったのは中2の冬。

いつもどおりの放課後。

誰もいない教室。

外からは野球部の声が聞こえる。

神崎ミホ。

あたしの名前。

忘れ物を教室に取りに教室までの道を歩く。

教室には数人誰かがいる。

なんとなく息を潜める。

「え、ミホ!?あいつ、友達に決まってんじゃん!」

教室から聞こえてきた…翔の声。

友達…か、

その一言であたしの恋は終わった。

一年半だった。