しゃくり上げて途切れ途切れに話し出す。

一つも聞き漏らさない様に、相槌を打つ。

「ソロ活動していた時から・・・今まで・・・ずっと見てきた」

すごく感謝しているよ。

「テレビに出るようになって、あっという間に人気になって。それはそれでファンとしてすごく嬉しいよ。嬉しいんだけど・・・私、自分に自信がないから。もしかして好きになりすぎた分、勝手な自分の妄想なんかじゃないかって・・・毎日毎日、朝起きたら夢だったんじゃないかって。怖くて携帯のメール確認するの」

側に居られる時間が無いせいでこんなにも苦しめてしまっているのか・・・?


「住む世界が全然違う。私は平凡で何の取り柄もなくて。テレビに映る度にこんな私とはつり合っていないって・・・もっと身近な人に目を向けなくちゃいけないって・・・」

俺の胸に頬を当て静かに自分の気持ちを話してくれる。