頬をなでると彼女の目に溜まっていた涙が一気に流れ出した。

そんな姿を見たら、今まで我慢していた「触れたい」という気持ちがあふれ出し、気が付くと彼女の隣に座っていた。

細い体をそっと抱きしめる。

俺の胸に顔を埋めて、嗚咽を漏らす彼女。

髪に触れた。

柔らかな感触を感じながら、頭を優しく撫でる。

心臓はハンパない速さで動き、心音を聞かれているんじゃないかと思うと、顔が熱くなる。

甘い香りのする髪に鼻を摺り寄せる。

ピクリと動く体を今度はギュッと抱きしめた。

「大好きだよ」

耳元でそっと囁くと、彼女のだらんと垂らしていた腕が俺の腰にまわり服を握った。

「私・・・ずっと・・・不安だった」