「幸せそう」「ニヤケてる」

確かにぃ~。

当たっているから仕方がないんだけど。

緩んだ口元をキリリと引き締め、彼らを見上げた。

「今ね、元気が出るようなラブソング書いてるから。楽しみにしてて」

にっこりほほ笑むと、二人はぶっと噴き出した。

「何?」

そんなウケるような事言った訳じゃないのに。

「いや。俺たちにもその幸せ分けてね?」

「カツラ作戦が上手くいって良かった。カツラに俺のラブパワー注入したおかげかな?」

話を聞いてくれた兄貴みたいな存在と。

俺のためにすぐに駆けつけてきてくれた弟みたいな存在と。

俺と彼女が上手くいっているのは、そんな彼らがいるから。

仕事もプライベートも、俺は支えてもらっている。