『どっちも同じくらい好きで、透が冷たいって言うんなら、俺と・・・


付き合えよ。』

「え・・・?」
何言ってんの?
『だから、俺と付き合え。俺は、透みたいに冷たくしないし、絶対、幸せにする。』

「何言ってんの!私には、透と言う彼氏がいるじゃない!」
もぅ、イライラしてきた・・・。
何なの?私、幼なじみって言う関係、壊したくなんてない。

『大丈夫。透に、言ったんだ。俺も、千春の事好きだったって。
そしたら、「蓮は、俺の幼なじみだ。信用してる。でも、千春の事は俺だって好きだ。
でも・・・。お前が千春を必ず幸せにするって言ったら、俺は別れる。
俺の幸せより、千春だけが幸せになってくれればそれだけでいいんだ。
なぁ、俺、千春を幸せにする事は出来ない。自信がないんだ。
お願いだから、千春を幸せにしてくれ。アイツに、心から笑顔でいられる生活を与えてあげてくれないかな。」って。俺さ、びっくりして。
でも、アイツの願いでもあるんだ。
千春、俺の事も好きだって言うなら、俺と付き合ってくれ。』

信じられない・・・。
透が最近冷たかったのって、私と別れるため?
私が幸せになって欲しいから?

『なぁ、千春?返事は?』