「ひゃなたもひゃへるう?? おいひーよ! (彼方も食べる??おいしいよ!)」 …ふぅー…と息を吐く。 ほんっとにのんきな奈々の言葉を聞いて、 気が抜けた。 いつもと変わらない。 変わることなんて何もない…! 「自転車こいでんのに、食えっか。 ばーか」 「ひっどーい! 食べれるんだな、それがー☆」 は?? と思っていると、いきなり奈々の手が俺の口にあたって、 何かが口に入った。 これ。 …パンだろ。