気まずかった。 かなり、気まずかった。 奈々が、気を使って話しかけてくるのはわかる。 でも、奈々を見るたびに…裸の奈々が出てくる…汗 首を小さく振って、モヤモヤとした気持ちも振り払った。 自転車をこぐことに全神経を集中させる。 「ひゃなたあ(彼方)」 のんきな奈々の声が、後ろから聞こえてきた。 こいつ、絶対に口に何か入れてるな…。 朝食のパンか!? …そうだな。笑 奈々ならきっとやる。