「ん…」 隣で声がした。彼方だ…。 「……はよ」 「お…はよ…」 いつもとは違うあたしに気付いたのか、彼方が伏せ目がちに瞬きを多くする。 そして、シーツの下を見てから、あたしを見て、急に顔を真っ赤にした。 「うわッ…!?!?!?」 「……………………彼方、見た…?」 最後の希望だった。