こんなにも一緒の時を過ごして、 こんなにも一緒の思い出を作って来て、 こんなにも近い存在なのに――…。 いまさら。 忘れられる、わけがない。 きっと、一生。 死ぬまで……。 もう、止められない。 こんなにも私の中で”彼方”という存在は大きかったんだと、改めて気づかされる。 ハァーー… そっと息を吐いて、瞼を閉じた。