もうそろそろ卒業だから、ここ最近は告白ラッシュだ。



彼方はもちろんのこと、
岬も、利翔も、遥も、容も………みんな、休み時間に呼び出しされまくっている。


ろくにお喋りできない。
卒業して、離れちゃうのに…ね。



「姉貴。こっち手伝って」
彼方に呼ばれる。



キッチンに行くと、フライパンでケチャップご飯をつくっていた。



「タマゴといて焼いて」
そう言われて、出してあったタマゴを手に取る。


言われたとおりにタマゴを焼いて、お皿を出した。
彼方がお皿にケチャップごはんをのせて、その上に焼いたタマゴをのせた。


それをもう一回やって、テーブルに運んだ。




ケチャップで「なな♥」「かなた★」とかく。

「かんせーい☆」