利翔は… 「泣きたい分だけ、思う存分泣け」 と、頭をくしゃくしゃっと撫でてくれた。 優しい。 誰に対しても、ってわかってるけど―…利翔は優しい。 ドキドキする。 一緒にいて心が安らぐ。 でも..."LOVE”じゃない気がするの。 "LIKE”...たぶん、この気持ちはそう。 「あり…がと、りか…」 「ん」 そう言うと、利翔は笑った。 夕日を背にして、優しい笑みだった。