家に帰ってくると

「帰りが遅い!
一体、どうしたのよ!?」

って、菜箸片手に
眉を釣り上げ
母が怒っていた。


「ごめんなさい……
ちょっと、色々あって……」



「なにかあったの?
なんか、おかしいよ。
蘭。」


「へっ?あ…別に…」


「あんた…頭、大丈夫?」

「へっ?なんで?」

「顔…赤いよ、蘭。
あんた、熱あるの?」


「へっ?」

「あんた…へっ?ばっかり言って……

いいから、早く
お風呂に入っちゃいなさい。

あと、早く帰ってくるんだよ!!


どれだけ心配したと思ってんの!!」


「うん…ごめん……」


「あんた…ホントに大丈夫?」


「うん…ごめん」