「・・・酷い・・・
富田君の気持ちも私の気持ちも知ってて利用したんだ・・・
あの時、慰めるように抱きしめてくれたのは・・・
全部計算だったんだ!」



私は熊君に喰ってかかった。


すると、熊君が、



「梨恵だって!
郁真とのことは一言も言わなかったじゃないか!」


と、私の方に向き直って言った。